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二十五の夜を超えて Afterword @Balkan -完- [Turkey]

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旅を振り返り、各種データを刻んでおきます。

旅系のブログはさまざまありますが、具体的な金額を記しているものは少なかったりしますので、
旅の参考になればと思い、必要コストを羅列してみます。

旅の期間= 2014年8月5日~8月29日の25日間(ただし現地滞在は23日間)。

そもそも「ユナイテッド航空のマイレージ換算率が悪くなる」ということで思い立ったこの旅、
ヨーロッパ往復は都市に関わらず、ビジネス・クラスの場合、「120,000マイル」(エコノミーはその半分)、
日本と現地の空港使用料約5,000円がかかるが、マイル発券はサーチャージはかからずに済みます。

航空券= 120,000マイル+5,000円。(スター・アライアンス・マイレージ発券)

旅には$1=80円時代に両替しておいたUS$1,000をキャッシュで持参。
旅行開始時の対米ドルレートは$1≒¥102、約10万円換算の所持金ですね。
基本、このUSDを現地で両替しながら、土地、時間によってはATMで現地通貨を融通してヤリクリしたわけです。

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滞在中コスト=

@クロアチア(現地通貨1クーナ≒¥20換算)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-12-23
ザグレブ空港バス       30クーナ(600円)
ザグレブ2泊         54ユーロ(7,290円)
リュブリャーナ行きバス    87クーナ(1,740円)

@スロベニア(現地通貨1ユーロ≒¥135)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-12-26
リュブリャーナ1泊      21ユーロ(2,835円)
ザダール行きバス       26ユーロ(3,510円)

@クロアチア(クーナ)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-12-29
ザダル2泊(観光税含む)  319クーナ(6,380円)
プリトゥヴィツェ湖行きバス 105クーナ(2,100円)
スプリット行きバス     150クーナ(3,000円)
スプリット1泊       165クーナ(3,300円)
ドゥブロヴニク行きバス   125クーナ(2,500円)
ドゥブロヴニクSOBE2泊 300クーナ(6,000円)
コトール行きバス      146クーナ(2,920円)

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@モンテネグロ(現地通貨ユーロ)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-01-18
コトール1泊          9ユーロ(1,215円)
ウルツィ行きバス        9ユーロ(1,215円)
ティラナ行きバス        9ユーロ(1,215円)

@アルバニア(現地通貨1レク≒¥1)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-01-22
ティラナ2泊(朝食付き)   19ユーロ(2,565円)
ベラーティ行きバス        ?レク(払い忘れ)
ベラーティ貸し部屋1泊    10US$(1,000円)
ティラナ行きバス       500レク(500円)
オフリド行きバス       15ユーロ(2,025円)

@マケドニア(現地通貨1デナリ≒¥2.2)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-02-05
オフリド・シングル1泊   610デナリ(1,342円)
スコピエ行きバス      500デナリ(1,100円)
スコピエ1泊        370デナリ(814円)
プリシュティナ行きバス   320デナル(704円)

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@コソヴォ(現地通貨ユーロ)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-02-11
プリシュティナ1泊       8ユーロ(1,080円)
ポドゴリツア行きバス     16ユーロ(2,160円)

@モンテネグロ(ユーロ)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-02-14
サラエヴォ行きバス    18,5ユーロ(2,498円)

@ボスニア=ヘルツェゴヴィナ(1マルカ≒¥70=ユーロとの固定相場制)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-02-15
サラエヴォ・シングル1泊   30マルカ(2,100円)
ベオグラード行きバス   40,5マルカ(2,835円)

@セルビア(現地通貨1ディナール≒¥1.2)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-02-24
ベオグラード1泊    865ディナール(1,038円)
夜行寝台列車    3,200ディナール(3,840円)

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@ブルガリア(現地通貨1レフ≒¥70=ユーロとの固定相場制);http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-02-27
ブカレスト行きバス・未乗車  52レヴァ(3,640円)
イスタンブール行きバス    50レヴァ(3,500円)

@トルコ(現地通貨1トルコリラ≒¥50)http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-03-05
イスタンブール1泊    27トルコリラ(1,350円)
空港行きシャトルバス   11トルコリラ(550円)

――――――――――――
合計 80,461円

以上が使った金額ですね。
市内移動などの公共交通機関、各種入場料、食費などは個人差があるでしょうから含まずにおきました。
ベーシックというか、かならず必要な宿泊費と長距離移動の交通費のみ計上、
現地通貨額はザックリと少額切り上げでわかりやすく記載しました。

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加筆のない宿はドミトリー、「ユニセックス(男女共用)」のドミが多いのがヨーロッパの特徴ですが、
「女性専用」の部屋設定をしているドミも多々あります。

あらためてみると2,000円の宿に泊まり、2,000円前後の長距離バスに乗る毎日。
移動のない日の交通費が食費や入場料に充当されているという感じで、
一日に必要な金額は4,000円といったところでしょうか。

有名観光地が少ないので、入場料などは少なく、レンタル・サイクルなどで移動費も削減、
結果、帰国時には$100ちょっと残ってました。

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基本、物価が安いので、食費は安上がりです。
さらにキッチンのある宿では自炊、男物のサンダルよりデカイステーキが500円しないですからね、
パンと一緒に買えば2食分済んじゃいます。

日本の人が心配する水は本文にも記してますが、500mlのペットが100円、2Lは120円って感じの笑っちゃう値段設定、
ステーキ同様、大きいサイズはなにしろ安い、いや違うな、小さいサイズや小分けされたものが高いのですね、日本と違って。
炭酸水が好物なので、連日、2Lのペットボトルを飲み干してました、シアワセな飲み放題。

治安の心配がなく、ひとが擦れておらず親切で、旅の心配はゼロ。
国によってはバス・ルートなどが確保されてない土地があったりしますが(アルバニアだけか)、
基本、快適な長距離バスが走っていてこちらも心配ナシ、メンドウなのは国ごとに変わる通貨の手間ぐらいでしょうか。

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ヨーロピアンの間でも人気上昇中のクロアチアなどは物価も上昇中、
バルカン・エリアは今のうちに訪れることをオススメします。

ロー・シーズンならヨーロッパ行き航空券は総額7万円ほど、10ヶ国巡って10万円という感じ、
「ワイキキ5日間」のバックツアーより安い、目指せバルカンだよね、完全に。

旅行者や外国人が増えれば、治安は変わるでしょうし、人もスレていっちゃいますからね。
できることならもう一度回りたいぐらい、誘ってくれるなら、ハナシに乗っかりますぜ、ホント。

50を超える国を巡ってきましたが、こんなに安全で親切で気楽だった旅は初めて、やっぱりもう一周するかな?


『バルカン半島紀行』 -Fin-

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「年会費1万円は高い!」と思うかもしれませんが、
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http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-03-14 LA  (LAX)
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-05-07 ソウル (ICN)
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-05-11 ソウル (ICN)
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http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-01-28 バンコク(BKK)
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17 成田  (NRT)


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第二十四夜/二十五夜 Strange Epilogue @Istanbul [Turkey]

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楽しい昼食のひと時を終え、市場を奥まで歩きつくすと今度は問屋街が広がっていた。

通りを大きな荷物を担いだ作業員が行き交い、店の奥ではなにかを加工する手を休めず働いている。
時折、店先をチャイを乗せたお盆をブラ下げた出前が小気味よくすり抜けていく。
そう、商談の前に「まずチャイでも」となるのがアラブ系の国々の習慣だ。
商品に正価はなく「いくら出す?」からはじまり、「それは無理だ」という話から徐々に商談に入っていく。
アクセサリーひとつでも土産物ひとつでもその調子で、時間に縛りのある旅行者にはまったく向いてない商習慣なのです。

活気ある問屋街の通りの角に唐突にリアカー引きのオッサンが現れ、威勢よく物売りの声を上げた、スイカ売りだ。

その声を待っていたかのように店から若い衆がオッサンのもとを訪れ、慣れた感じで買っては店に戻っていく。
オッサンはリアカー前で客をあしらいながら、バカデカイスイカを手際よく切り捌いている。
左手でスイカを持ち、これまた小刀ぐらいあるバカデカイサイズの包丁を使い、
手際よく食べやすい大きさに切り分けては器に落とし込み、客に手渡していく。

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夏はやっぱりスイカ、いや、旅先ではスイカだわさ、スイカジュース・クレイジーはわたしです。
実をいうと『フンドゥクル駅』近くの船着き場でもスイカ売りに出会っていたのだが、
歩きはじめたばかりだったことと日向に置かれたスイカはきっと温かいだろうなあ、と邪推して買わずにいた。
この邪な考えが失敗の元でその後、スイカ売りに出会うことがなく、買い逃したことを大いに後悔していたのだ。
そんなときにリアカーのオッサン登場、きっと遅めの昼飯を食べ終わるのを待っていてくれたに違いない。

「ほおお、スゴイなあ、上手、上手。こっちにもひとつね」

日本語で驚嘆の声を上げながら、「ひとつ」を意味するように指を一本立てるとオッサンはこちらを見てニヤリと笑った。
スイカ一盛り5トルコリラ、あれ、サンドイッチと同じってちょっと高くないか。(写真3)
食べたさにつけ入られてフッカケられたかな、なにしろスイカ欲しさに他の人がいくら払っていたかも確認していなかった。
まあ、いいや、こうしてフレッシュなスイカを頬張れるのだから、冷えてはないけど。

オッサンの「ニヤリ」が気になったが去り際に「ほら」という感じでフォークを突き刺してくれ、金額はどうでもよくなった。

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スイカを頬張りながら問屋街を抜け、無手勝流に歩き続けていると大きな広場に出会った。
どこかの公園かと思い、目の前の塔を確認すると『Bayezid Kulesi(バイェズィド塔)』と書かれている。
どうやら『Istanbul Universitesi(イスタンブール大学)』のキャンパスにぶち当たったらしい。
夏休み中であろうキャンパスは静かで学生の姿はなく、陽射しを避ける木陰だけが市民の憩いの場となっていた。

その後もおもしろそうな方角を見定め、歩き続け、暑さにへばりそうになるとモスクのひんやりした空気の中で小休止、
とある街角では眼の前で絞ってくれる「生オレンジ・ジュース」屋を見つけ、水分補給。(写真4)
こいつは1トルコリラでオレンジを2つも3つもコップを満たすまで絞ってくれて、ちょっとしたゼイタク気分、
モロッコ放浪時にもハマって毎日飲んでいたお気に入りだ。

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旅先のいつもの悪いクセで歩き過ぎていた、革のデッキシューズを履いた両足のウラには大きなマメができていた。
陽が落ちる頃、ぎくしゃくとぎこちない歩き方になりながら、なんとかホステルに帰り着いた。

「やあ、お帰り、チャイ飲むかい?」

陽が落ちても水分ならなんでも摂り込みたい気温が続いていたので、オーナーの申し出を受け入れ、テラスに腰を据えた。

「日本の人だって? 僕はさっきチェックインしたばかりなんだ。チリから着いたばかりさ」

チャイの小さなグラスに角砂糖を落とし、かき混ぜていると話しかけられた。

「チリ? サンチアゴから?? トルコまではどういうルートで来るんだ?
 ペルー、ブラジル、ボリビア、アルゼンチンは行ったことあるけど、チリはまだ行ったことないいつか行きたい国なんだ」

「そう言ってくれるとうれしいな。なにせヒドイときはアフリカの国と間違えられるからね」

屈託ない笑顔で握手を求めてきた彼に雑なスペイン語でアイサツし、笑いを誘いながら自己紹介をした。

「え? 日本の人なの? 僕はフランスから。以前『ジュージュツ』をやっていたから日本に興味があるんだ」

今度は隣のソファーでタブレットをいじっていた男のコが語りかけてきた。

「すごいね、『柔術』か。となると『道着』を着てプレイしてたの? 『カラテ』や『ジュードー』じゃないんだね」

「フランスでは『ジュージツ』はわりとメジャーだよ。そう『ドーギ』を着て『タタミ』で『ケイコ』していたよ」

パリから来たという大学生の彼は4歳から『柔術』を学び、ブラック・ベルトではないようだが段位も持っているらしい。
時折、英語に混ざる『ドージョー』や『レイ(礼)』といった日本語がやけにリアルだ。
その彼が『柔術』を学んだことをすごく感謝しているという。

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「『ブドー』を極めると『ゼン(禅)』とか『レイ』とかそういうところに発展していくでしょう?
 僕は『ジュージュツ』に心の在り方を教えてもらったような気がするんだ」

「なんでそういう風に感じるんだい?」

「ティーンネイジの頃は荒れるというか、道を外れたいというか、そういう衝動ってあるでしょう?
 おそらく『ジュージュツ』を学んでなかったら踏み外していたかもしれないからね」

「武道、格闘技なのにものすごく宗教的というか、哲学的ななにかを学んで今があるという感じなんだね」

う~ん、まさかイスタンブールで日本の武道談義に花が咲くとは思わなかった、しかも崇高な話にまで膨らむとは。
それにしてもこの旅はいろいろな場所で、いろいろな人と話し、いろいろなことを教えてもらい、いろいろな刺激を受けた。
誰かが「あなたはオープンマインドだから」と言ってくれたことがあったが、
それも単に一人旅だからね、独りに浸り、閉ざしてしまえばなにも広がっていかない。
窓を開き、扉はノックしないとね、なんのために旅をしているかわからない。

それ以上にバルカンの国々は治安がよくて、物価が安くて、人が擦れていなくて、静かな時間が流れていて、
そういう気分になりやすかったのかもしれない。
旅しやすいといわれる東南アジアより歩きやすく気楽だったのは事実だ、だがその時間ももう終わりに近づいている。

「ごめん、もっとキミタチと話しをしていたいんだけど、もう空港に行く時間なんだ。
 シャワー浴びて着替えないといけないし、別れの時間だよ。旅ももうフィナーレなんだ」

「これから日本に? じゃあ無事に日本に帰ってね。あとはFBで交流しましょう」

そういって彼らと、そして短い滞在に世話になったオーナーと握手を交わした。

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ミニバスは21:20、『Ataturk International Airport(アタテュルク国際空港)』に到着した。
 
『タクシム広場』からは「ハワタシュ」というシャトルバスで空港に向かった。
11トルコリラで一時間弱、地下鉄ならその半分ほどの金額で行けることは知っていたが、
両足の裏のマメは盛大に剥けていて、足を引きずり疲れたカラダを引きずり荷物を引きずって歩く気にならなかった。

フライトの時間は日付が変わった0:40だったが、マイレージ発券ながら「ビジネス・クラス」のチケットなので、
来たときと同様に豪勢な広いターキッシュ・エア(TK)の『CIP Lounge』でゆっくり過ごせることがわかっていた。
そのため、少し早目に来たのだが、道路の混雑もなく、出発の3時間以上前に空港に着いてしまった。
早過ぎて「チェックイン・カウンター」が開いているか不安だったが、
そこはTKのお膝元、しかもビジネス・クラスなので専用カウンターのスタッフが笑顔で出迎えてくれた。。

ちなみに行きはTKのイスタンブール直行便でやって来たが、帰りは直行便が取れず、バンコク乗り継ぎとなっていた。
代わりに全日空のビジネスで羽田着という楽しみな妥協点を見つけ、マイレージを費やした。

「バンコク経由で日本への便ですが、チェックインできます?」

便名と出発時間を告げると、カウンターの若い女のコは手際よくチェックインの手続きをはじめてくれた。
差し出したパスポートを見ながら彼女が言う。

「あら、あなた、日本の人なのね。ああ、英語が通じて助かるわ」

「なんで? どうしたの?」

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「この前もあったんだけど、日本の人は英語の通じない人が多いのよ。
 悪く言っているんじゃないの、こちらの言っていることが通じなくてものすごく困ることが多いのよ」
 つい昨日のことだけど『プラーグ』に行く年配の夫婦がいたわけ、プリントアウトした紙にそう書いてあったの。
 でもその人たち、『ぷXX』とかナントカっていうばかりで、『プラーグ』がなんだかわかってくれないのよ」

「ああ、日本だと『ぷらは』っていうんだ、チェコの首都のことはね」

「そう、それよ、そのナゾの語句を繰り返し言っていたわ、紙を指さしながら。
 おまけに『ヴィエナ』乗り継ぎの便だったの、そうしたら今度は『ヴィエナ』が通じないのよ。
 いくら説明しても『違う、僕らは「びえな」にも「ぷらぐ」にも行かない』っていうんだもの」

「ガイドさん、いなかったの?」

「個人旅行だったのよ、もうわたし泣きたくなったわ、ビジネスクラスのお客さんだからキチンと対応したかったし。
 このところ、そういう日本の人が多くて困っちゃうの、悪い人たちじゃないんだけどわかってもらえなくて。
 こうして日本人のあなたと会話していることが奇跡に思えるわ」

「日本語だと地名や国の名前の呼び方が違うからね。
 このところ日本ではおたくの会社がプロモーションしているから、そういうお客が増えると思うよ」

実際、この春からTKのビジネスクラスを使ってヨーロッパを旅するツアーが人気を集めていた。

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「実情を聴いてよかったわ、もう少しで日本人恐怖症になるところだったわよ。
 はい、ボーディング・パスよ。バンコク~羽田のボーディングも出せたわよ」

「お! 席番号1番だね! なんだかうれしいな、ありがと、じゃあ『ばんこく』経由で『はねだ』に帰ります」

「そうよ、『1番』よ。『ビジネス・クラス』は専用の『パスポート・コントロール』があるからそっちを通るといいわ」

そう言って笑顔で送り出してくれた。

彼女が示した先には小さな『パスポート・コントロール』があり、TKの「C」と「F」の客だけが通れるゲートになっていた。
誰もいない通路で出国手続きを済ませ、扉を出るとなんとそこは『CIP Lounge』のど真ん中、
一瞬、どこかわからず、ラウンジはどこですか、と係員に尋ねそうになったが来たときに見た風景だったことを思い出した。
さすがターキッシュ・エアのお膝元、それにしてもこんな造りになっている空港は初めてだ。(写真7)

少し早目に空港に来たのは街で夕食を摂らず、ラウンジで済ませる心づもりだった。
なにしろこのラウンジには専用のコックがいて、できたての料理を提供してくれるのだ、これも充分、オドロキに値する。
街の食堂で残り少ないトルコリラを勘定しながら落ち着かない食事をすることもないよね。

あらためてシャワーを使い、この旅最後の食事を広いラウンジで味わった。

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―DAY24― 8月28日(帰国まで2日)

日付が変わったころ、ゲートがオープンし、搭乗がはじまった。

優先搭乗で機内に進み、アテンダントに搭乗券を示すと扉の右手に広がるビジネスクラスではなく、左側に進むように促された。
「こっちにもビジネス・クラスあるんだ?」と思ったものの、そこはさっき見たビジネスクラスと造りが違っていた。

あれ?

これって?

席番号1番って?

明らかにビジネスクラスと異なった形状のシートに戸惑っていた、これ、ファースト・クラスじゃん。(写真8)
こちらのエリアには1+1+1で並ぶシートが3列ほどあるだけだ、どうやら無償でアップグレードされたらしい。

後ろを眺めるとビジネスクラスのシートはすべて埋まっているようで、押し出されてアップグレードされたのかもしれない。
あるいは日本人との会話に気をよくした彼女がイタズラ心でアップグレードしてくれたのかもしれないが真実はわからない。

トルコ人のドクターだ、という男性と二人きりでバンコクまでファースト・クラスのフライトを楽しんだ。
シートはフル・フラットになり、パテーションで完全個室になったが、デカイモニターで映画を観続けた。
なにせコーヒーを頼むと淹れたてで、おまけにデザートまでつけて持ってきてくれるのだ、寝ている場合ではない。

独身男性の一ヶ月のバックパッキング旅のエピローグにしてはなんとも珍妙な演出、たまげたな。

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―DAY25― 8月29日(帰着日)

朝6:40、定刻通り羽田空港に到着、ANAのビジネス・クラスから放り出されると、
朝だというのにしっかりとまとわりついてくる日本の夏の蒸し暑さが出迎えてくれた。

こうして10ヶ国を歩き、25日間を費やした旅は終わりを告げた。


「バルカン半島放浪記」 全65話

2014年8月5日~8月29日

TK53 NRT/IST+TK1053 IST/ZAG & TK68 IST/BKK+NH850 BKK/HND +1


-完-



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第二十三夜 Local Charm @Istanbul [Turkey]

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正午を待たずに気温はぐんぐん上がっていた。

海を目指して丘を下って行くと狭い路地に入り込み、ほどよく迷子になりながら歩みを進めた。
特別な予定も約束の縛りもない旅先の歩きほど楽しいものはない、
気になるものを見つけてはカメラを取り出し、気に入った場所では立ち止まり、困ったら誰かに声をかける、そんなひと時。
ただし10分歩いただけでシャツはすっかり汗まみれ、こちらはあまり気分がいいとはいえない。

海岸線を走る「T1」のトラムの線路を越え、ようやく『マルマラ海』に出会えた。
船着き場ではボスポラス海峡のクルーズから戻った観光客が上気した顔で船をバックに写真を撮っている。
彼らを無視して『フンドゥクル駅』から『カバタシュ駅』まで歩き、さらに進むと宮殿の入口が見えてきた。

『Dolmabahce Sarayi(ドルマバフチェ宮殿)』は入場規制があり、事前予約がなければ内部見学ができない。

そのことは知っていたがクルーズ船、つまり海から眺めたことしかなかったので、なんとなく歩み寄ってみたかったのだ。
ただそれだけ、入場できないのにやって来るのは少々イカレているのかもしれない。
宮殿前のCAFEから『マルマラ海』を臨む。
隣りの宮殿越しに『ボスポラス大橋』がそびえているのが見える。
その奥には『ボスポラス海峡』、そして対岸はアジア・サイド、そう、ここはヨーロッパの東端だ。
東の端で西のハズレ『ロカ岬』を訪れたときのことを少し思い出したがあれとは少し感覚が異なる気がしていた。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-04-20 (ポルトガル紀行)

見渡す限り海が広がるだけのあちらは「地の果て」の感じが強く、
こちらは「ヨーロッパのおわり」であると同時に「アジアのはじまり」が広がっている分、「端」に違いがあった。

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CAFEでの休息を終え、「T1」線の始発駅『カバタシュ駅』へ戻る。

特に行きたい場所があるわけでもなく、行かなければならない所があるわけでもない、
自由で無目的と書くとステキな響きがするが、縛りのなさには一抹の寂しさもつきまとう。
トラムに乗って唐突に降りてブラつくのもよかったが、アテもないのは虚し過ぎるので、
『ブルーモスク』と『アヤソフィア』にご機嫌伺いに出向くことを小さな目標にしてみた。

トラムのT1線は『ガラタ橋』を渡り、新市街から旧市街へ進んでいく。

ガラタ橋の欄干では長い釣竿を振り回す人たちが肩を並べていて、以前見た光景と変わっていないことが可笑しかった。
あるいは何年か前に見たときと同じメンバーが竿を振り続けているのかもしれない。

橋を渡り切り、旧市街最初の駅でホトンドの乗客が降りて行った。
車内アナウンスの『XXXじゃーみー』『えじぷしゃん△△』という名称が断片的に耳に入ってきた。
ああ、そっか『ガラタ橋』の袂に「スパイス・バザール」があるんだっけ。
大きな荷物を抱えた人たちが乗り込んでくるのを眺めながら、少しずつ記憶を蘇らせていた。

あわてて地図を広げ、今の駅『エミノニュ駅』に印をつけた、これで午後の目的地は決まったんじゃないかい。

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トラムは狭い通りを縫うように走っていく。
今ではエアコンの効いた最新型の車両が古い街並みをスマートに進んでいるが、
かつては『イスティクラル通り』を走っているような旧式の「路面電車」が店先を舐めるように駆けていた。
古い車体がカーブでスピードを落とすと飛び乗る客や飛び降りていく客がいて、
サンフランシスコの路面電車よりスリリングで生活感があり、それは「イスタンブールらしい」と感じさせてくれる情景だった。

ちなみにイスタンブールやローマなど歴史ある街では地下鉄開発がままならないという笑えない実状がある。
なにせ少し掘ると遺跡にぶち当たり、すぐに調査対象となり、工事どころではなくなってしまうのだ。
それでも膨張している大都市イスタンブールはやむにやまれず地下鉄延伸に力を入れているようだが。

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トラムは『スルタン・アフメット駅』に到着した。

遠目に『アヤソフィア』と『ブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャーミィ)』のミナレットが見える。
歩みを進め、観光客が行き交う『スルタン・アフメット広場』に立つと、
左手に『アヤソフィア』、右手に『ブルーモスク』という贅沢な景色を手に入る。

ああ、何年振りでこの場所に来たのだろう、やっと自分の旅でこの街を訪れることができた。
ツアコンをしながらも好きだったこの国にはいつか自分の旅で来てみたかった、ようやくその時がきたのだ。
う~ん、これじゃあ過去の感慨に浸るご老人か、まあ、涙が出ない分、衰えてはいないようだけど。

シンボリックな2つの建物の存在を確認し、ふたたびトラムの駅に戻り、やって来た車両に乗り込んだ。
何度も訪れた場所だからね、建物の中に入らなくてもいいのだ、そこに居てくれることを確認できただけで。

そういえば線路を挟んだ反対側の『Yerebatan Sarniti(地下宮殿)』にお客さんを連れてくるのが、裏ワザだったなあ。

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当時、メデューサのある貯水池の『地下宮殿』はツアーのコースに含まれていなかったので、
帰国前の自由時間などに希望者を募って連れてくることがあったっけ。
新市街に宿泊した際は『Galata Kurlesi(ガラタ塔)』やアガサ・クリスティの常宿『Pera Palace Hotel』を案内したりね。
そんな風に自分たちの足でトラムに乗り、街をブラつくことを喜んでくれるお客さんが多かったなあ。
おいおい、また想い出に浸ってるぜ、記憶を手繰らず、知らない通りを歩け歩け。

今度は『エミノニュ駅』で一斉に下車する乗客の一人となり、『Yeni Cami(イェニ・ジャーミィ)』前の広場に吐き出された。

『イェニ・ジャーミィ』へ踏み入れ、モスクの中でしばし暑さ除け、寛ぎの時間。
その後は『Misir Carsisi』へ踏み込んで行く、トルコ語で『ムスル・チャルシュス』という名の市場だが、
その名称よりも「エジプシャン・バザール」あるいは「スパイス・バザール」という通り名で有名な場所だ。

ローカル・マーケットらしく、買い出しの主婦や嗜好品を探し求める旦那衆が多い。
彼らの行き手を遮る浮ついた観光客も多いが、ここは『Kapali Carusi(グランバザール)』のように観光客にかまわない。
ジャマな自撮りは弾かれるし、店先を塞げば威勢のいいトルコ語でけしかけられる。
もっともその対象はトルコ語も英語も通じない中国人グループがホトンドだが。

『グランバザール』のようにウンザリするような日本語やシツコイ土産物セールスにも遭わないのがいい。
もっともボサボサ髪でサングラス姿の181cmのオトコに声をかけようと思わないだけかもしれないけど。

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市場はどこの国でもエネルギーに溢れていて、眺めているだけで楽しい。
チャイがホトンドであまりコーヒーを飲まないトルコの人がコーヒー豆の卸売屋に行列していたり、
路地の角でカットしたフルーツを売っていたり、「試食しなよ」と気さくに声をかけてくれるチーズ屋さんがいたり、
せわしくもあり、活気があり、暖かくもある。

気づくとファインダーを覗き、写真の枚数が増えていく、
旅先では歴史的建造物よりもエネルギーに溢れた市場に興奮するようで、写真の枚数がそれを示していた。

それにしても、もはやこの時間ともなるとイヤハヤただただ「熱い」。
纏わりつく湿度と高い気温を避けるため、ひょっこり出会ったモスクに歩みを進め、中でクールダウン。
宗教施設の使い方としては間違っているかもしれないが、石造りの建物は外気を遮断し、ひと心地つくにはいい。
熱さに負けないぐらい、市場を歩き回ることと写真を撮ることに熱中していたが、気づけば時計は午後に傾いていた。

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ふと空腹を覚え、エアコンの効いた食堂にでも逃げ込もうかと思った矢先、香ばしい薫りが鼻先をかすめた。

トルコ料理でおなじみ縦軸に回る「ドネル・ケバブ」とちょっと趣が違う。
ちなみに「ドネル」は回転、「ケバブ」は焼肉、ザックリ書くと「回転焼き」、それじゃあザックリし過ぎか。
カウンターもなにもない店先でどこかの店員さんやジャケット姿のビジネスマンがサンドウィッチを頬張っている。
横に回転し、ローストされている肉よりも地元のオトコたちに愛されているであろう店のたたずまいが気に入った。

「すみません、コレ、ひとつ」

前の男性がテイクアウトしていくのを見て、指差してそう頼んだ。
料理名もシステムもわからないときは「同じヤツ」攻撃が有効だ。

「OK、5リラのやつでいいかい?」

赤いエプロンを着けたオヤジさんが手際よく注文を受けてくれ、少しの間、店の脇で待っていると声をかけてくれた。

「ほい、こっちにきて食べな」

そういうと前の客が去った店先のバー・テーブルを片付け、サンドイッチを置いてくれた。
向かいではネクタイ姿のビジネスマンが『アイラン』(ドリンク状のヨーグルト)片手にサンドイッチを頬張っている。

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「中国人かい?」

「いや、日本人です」

「あ、そうか、ごめん、最近はチーノ(中国人の通称)の観光客が多くてね。
 日本かあ、じゃあ、カラテの国だ、ほわあ~、ぶるーす・り~、じゃっき~・ちぇーん」

「カラテはあっているけど、ブルースもジャッキーも香港、中国人だよ」

「え? そうなのか? 日本人で知っているのはナカタ~、ホンダ~、トヨ~ダ、ヤマハ、スズキ・・・」

「あはは、サッカー選手と自動車メーカーがゴチャゴチャじゃないかあ。
 日本人旅行者も多いと思うけど、日本人に対するイメージってあります?」

「う~ん、すごく頭がいい(スマート)国民だよね、そういう印象だ、それに静かかな。
 なにしろ中国人はうるさくてかなわないよ」

「このお店は家族でやってるんですか? あ、こっちにも『アイラン』ください」

注文の品を運んだり、テイクアウトを袋詰めしたり、同じエプロンを着けた若い男のコが指示されたまま、マメに動いている。
その彼がカップ入りの『アイラン』を持ってきてくれた。

脂っこい肉料理にはこいつが合うし、サラダのドレッシングにもヨーグルトが合うことをトルコに来るようになって覚えた。
自宅ではもっぱらプレーンのヨーグルトをかき混ぜて、水で割り、インチキ・アイランを愛用しているのだ。

「肉を焼いているのはおれの弟。こいつは息子さ、最近になって店を手伝うようになったんだ」

そういってオヤジさんは息子の肩を抱き寄せた。
父子の仲いい姿を撮らせて、と頼んだら、息子は照れ隠しで忙しく店先を掃除しはじめた。(写真7)
どこの国でも思春期の男のコなんてそんなもんだ。

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トルコの人たちは家族で店を営んだり、仕事を切り盛りすることが多い。
ツアー・バスのドライバーも息子や甥っ子をアシスタントとして同乗させていた。
若い彼らに話しを聞くと「父親のあとを継ぐのは当たり前」という言葉が返ってくることが当たり前だった。

サンドイッチ5リラ+アイラン1リラ、計6リラ(≒300円)のお気軽ランチ。
店先にぶら下がったメニューには『YARIM』と書いてあったがそれがなんの料理なんだか。
(後ほど調べると『YARIM』はハーフサイズの意味かな。ただし未確認情報で憶測の域です)

市場の傍らで地元の人と肩を並べ、地元の味を楽しみ、地元の人と語らう、ああ、なんて楽しいひと時。


Misir Carsisi(スパイス・バザール)

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第二十三夜 Power Outage @Istanbul [Turkey]

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―DAY23― 8月27日(帰国まで3日)

今朝もしっかり晴れて、しっかり蒸し暑い、ヨーロッパの東端でも夏は全開だ。

夜はエアコンなしでも快適な風が抜けるというのに、陽が出ると日本の夏と変わらない蒸し暑さがまとわりついてくる。
二段ベッドの下の段から起き出し、シャワーで蒸し暑さを洗い流す、今朝はキチンとお湯が出た。

昨夜は停電した『イスティクラル通り』をうろつき、まずは両替。
US$30で65トルコリラほどが手元にやって来た、これが宿代を含めた出発までの残り時間の資金だ。

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懐に余裕ができたので非常用電源で営業していたカフェテリア・スタイルの食堂に入り、夕食を済ませることに。
店内には安いセット・メニューの案内がデカデカと貼られていたが、
疲れたカラダが汁気を欲していたのか、気づけば単品でメインとスープをオーダーしていた。
レジで素っ気なく「17トルコリラ」と言われ、予想以上に割り高になっていたがトレーを差し出したレジ前では遅すぎた。
両替したばかりの決して多くはないトルコリラをごっそり奪われた気になった。

円高だった2014年夏、ざっくりだが1トルコリラは50円弱、換算すれば800円ほどの金額だが、
出発までの手持ちの金額が限られていることもあり、
10トルコリラしない定食メニューを頼まなかったことを悔いながらスープをすすった。
女々しい気分浸っても支払ったお金は戻ってこないのだけどね。

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食後にふたたび『イスティクラル通り』を歩くと各所に装甲車にも似たイカツイ警察車両が出張っており、
小銃片手の警察官が警戒して通りを行き来していた。
この時は政権に反対するデモなどが多く、停電が起きたことで警戒態勢を敷いていたのだろう。

明かりの消えたブランド・ショップでは店員も手持ち無沙汰、エアコンの切れた店内から涼しい店先にイスを持ち出し、
スマホ片手にやりようなく停電の回復を待っているだけだ、もっとも仕事していてもスマホはいじっているだろうが。
電気を失ったトラムも通りを往来できないため、『イスティクラル通り』は突然の歩行者天国に。
エアコンを失った室内から押し出され、夕涼みよろしく人が溢れ、通りはちょっとした祭りのような賑やかさだ。

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明かりの消えたフシギな『イスティクラル通り』の空間から宿に戻ると、やはりこちらのエリアでも電気が回復しておらず、
街歩きから戻ってきた客の多くは裏庭にある外のテラスで寛ぎ、おしゃべりに花を咲かせていた。

「コーヒー、よかったら飲みなよ」

そう言ってくれたのはちょっと強面のホステルのオーナーだった。

「キミかな? 今日来た日本人は?」

「一泊ですが、よろしくお願いします」

「キミの予約記録はまだ見れないありさまだけどね、ガスは使えるからコーヒーは飲めるよ」

「いただきます」

カップに熱いコーヒーを注ぎ、テラスのソファーに腰かけた。

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「停電なんですね」

「ああ、めずらしいけどね」

「ソフィアからツイてなかったから、不幸を運んできちゃったかな?」

「そんなことはないよ、一昨日は断水、昨日は近所で火事、で今日は停電。このところ毎日なにかあってニギヤカなのさ」

デンマーク人だという宿泊客の彼がそういう。

「あはは、なら責任は感じなくて済むね」

コーヒー片手に他愛のないハナシを続けていると23時過ぎに突然、明かりが点った。

「お、直ったね。さあ、これでシャワーのお湯も出るし、キッチンのヒーターも使えるぞ」

「夏だから水でも問題ないけどね。それなら早速、使わせてもらおうかな。ここ数日、熱いシャワーを使ってないので」

「寝台列車」「ソフィアの街歩き」「バス乗り過ごし」とベオグラードからここまでの行程を話すと、みなの笑いを誘った。

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部屋に戻ると向かいのベッドでカップルが言い合いをしている。

「あ、ごめん、わたしたちうるさかった?」

「いや、大丈夫だよ、まだ23時だし、気にしないで」

「日本の人? ぼくらは『ウクレイン』からだ」

「え? あの? 今、国情が大変だよね??」

「ああ、よく知っているね。でも僕らはあまり関係ない所から来ているから」

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「日本でもニュースになっていて驚いているよ」

「分離とか割譲とか、あまりいいイメージではないわよね」

「実際、その国にいるぼくらがあまりピンと来てないんだ。
 それよりもぼくらの周りではニホンの人気がものすごいよ、えっと『ドラゴンなんとか』とか『わんぴーす』とか」

「マンガ? 『ドラゴン・ボール』はヨーロッパで人気あるよね、本屋に並んでいるのを見て、驚いたよ。
 やっぱり書店にマンガ、並んでいる? それよりもキレイな国なんでしょ? いつか行ってみたい国なんだ」

「ぜひ来てほしいわ、プーチンがいようがいまいが」

冗談を交じりで盛り上がり、ウクライナからやって来ていたカップルとメールアドレスを交換し、話しを終えた

「ウクレイン」と言われても、一瞬、戸惑いが走る。
国名や地名が日本語化してしまっているのでそれが「ウクライナ」を指すことにちょっと間があくのだ。
「ベニス」と「ベネティア」のように英語読みと現地語の読みが混在し、さらに日本語読みまで介在するので、
国名や地名はもはや推理ゲームの域、「ドイチュ」「グリーク」「サイプロス」・・・あなたは一瞬でヒラメくだろうか。

そしてこの推理ゲームがこの旅の終わりで思わぬドラマを呼び込むことになるとは。

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寝起きのシャワーを終え、買っておいたパンを片手に裏庭のテラスに降りた。

熱いコーヒーをもらい、軽めの朝食、午前中だが8月の陽光はすでに張り切っている、それでも木陰だと乾いた風が心地いい。
オーナーに宿代の27トルコリラを支払った、ドミトリー一泊で1,300円ほど、やっぱり昨日の晩飯は高かったな。

「すみません、両替を待ってもらっちゃって。助かりました、これ宿代です」

「ありがとう。いや、いいんだ、こちらも停電でなにもできなかったからね。それよりも久々のベッドはよく寝れた?」

「エアコンなしでも夜は快適ですね。アンタルヤとか地中海側じゃなければ蒸し暑くないんですね」

「ツアー・ガイドで何度も来ているだけあってよく知っているね。トルコの地中海側の夏は耐えられたもんじゃないよ。
 で、今日はどうするんだい?」

「フライトに合わせ22時ごろに空港に行くつもりです。
 それでバゲージを預かってほしいのと今夜、空港に行くまでの時間、このテラスに居てもいいですか?」

「かまわないよ、昼間は暑いだろうから帰ってきたらシャワーを使ってから空港に向かえばいい」

「うわ! ありがとうございます。『レイト・チェックアウト』みたいでうれしいな」

「そんな上等なもんじゃないよ。ただのホステルだからね、快適に使ってくれればいいのさ」

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長い白髪を後ろでまとめ、ヒッピーがそのまま年を重ねたような出で立ちのオーナーは他を寄せつけないような印象だが、
ヒザを交えて話し込むと地元の情報に詳しいのはモチロン、広い知識で話題が豊富でテラスの会話を和ませてくれた。
ぶっきらぼうだが言葉を交わすと気のいい旅の先輩、宿泊客はみな彼を頼りにしていた。

不必要な荷物をすべて預け、ポケットに市内地図を押し込み、一眼レフの入ったカメラバッグを下げ、宿を後にした。
『イスティクラル通り』を乗り越え、丘を下って行けば『マルマラ海』にぶち当たるはずだ。

まずは『ボスポラス海峡』越しにアジアでも眺めるとするか。


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第二十二夜 Urban Experience @Istanbul [Turkey]

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汗まみれのTシャツを脱ぎ、シャワーを使い、復活の呪文を唱えることにした。

考えてみると24日の夜にベオグラードの宿を離れ、寝台列車の狭いベッドで夜を過ごし、
到着したソフィアの街を一日歩き、深夜にルーマニア・ブカレスト行きのバスを逃し、バス・ターミナルで眠り、
朝一で長距離バスでイスタンブールへ9時間の移動、トドメに出迎えてくれたのがこの街の蒸し暑さだ。

湿度が低いバルカンの大地とて昼間は8月の日差しが容赦なく降り注ぐ。
デオドラント・シートで汗を拭き、立ち寄ったホテルの洗面所で湿らせたタオルでカラダを拭いたりはしたが、
8月のさなかにシャワーなしの日々を強いられることになるとはそんなところまでは想像が及ばなかった。
バス・ターミナルのベンチで寝るのがツラくないとは言わないが、シャワーがないことのほうがダメージはデカイ。
「ホームレス」より「シャワーレス」がツライ。
ティーンネイジのバックパッカーであれば「ほとばしる青春」で片付くだろうが、
ドクシンオトコの一人旅でしかも汗まみれなんて、ただただキタナイだけで笑えはしないのだ。

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シャワーを浴びながらトルコの記憶を呼び覚ましていた。

ツアーを担当していた頃、男性添乗員ということ、シンガポール現地旅行会社勤務の経験でトラブル慣れしていることから、
その代表格が「トルコ」のツアーだった。
「イタリアブーム」が少しばかり陰りを見せ、次のトレンドがまだ馴染みの薄い「トルコ周遊」に移りつつあった。
だがこの国はイタリアと異なり、ツアーのデータがまだ少なく、まだ未開発状態で、
そんななか「新しいコース」「初のツアー」の担当がこちらに担当が回って来ることが多かった。

初めてのコース、新しいツアーを偵察、斥候代わりに担当するのですね。
机の上で作ったも行程表はアテにならず、過去のレポートもナシ、手探りで新しいツアーのお客さんを連れて歩く、
何処の観光で時間がかかるとか、駐車場が遠いとか、トイレはドコにあるとか、細かいデータがない状態なわけです。

当然、トラブルは多く、予定外に時間を失って観光できなかったり、体調を崩すお客さんが出たりとトラブルは山盛り。
反面、時間が余れば行程にない村を訪れたり、遺跡を一つ余計に見たりと楽しみも多いわけで、
お客さんと協力しながら上手に「旅」「ツアー」を作り上げるという印象かな。
決まり切ったコースを回る「ツアー」とはまた違った「旅」をしていた気がするんですね、この国では。

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こちらとしてはトラブルが多くても「毎月イタリア」状態で訪れていたイタリアからの趣旨変えがうれしくもあり。
なにせコロッセオの写真は撮らなくなり、レストランのギャルソンが顔を覚えてくれるぐらい繰り返し訪れ、
「日本に戻らず、ローマの空港でツアーの客待ちをしたら?」とローカル・ガイドに揶揄われるぐらい頻繁だった。
それでもあの国をキライにならなかったのは食事が合っていたからだろうなあ。

あ、そうそう、ツアコンという仕事をしていた当時、もっともよく言われたのが「いろんなところに行けていいわね」だ。

ツアー参加のお客さんにとってはその国は一生に一度の訪問かもしれないが、
ツアコンは同じ国、同じコースを何度も回る、同じ旅行会社のツアーともなれば出される食事まで同じだ。
J○○とかK○○、XX交通社とか日XXXとか、プロ添乗員に旅行会社の垣根はないので、
その国がブームとなるとその国ばかり行かされることになるのだ。
コロッセオもピラミッドもマチュピチュすらハード・リピーターになり、
そのうち「その国に何回行ったか」なんてことは数えもしなくなる。

ちなみにホトンドのツアコンが派遣契約で仕事をもらい、行き先、国を選ぶことはできませんね。
自分で営業をかけ、お客さんやツアーを作れば好きなところに行けますけど通常はアサイン次第、
スケジュールをもらって「ああ、来月XXXかあ」という感じ、そうして年間200日前後旅の空が続く。

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こちとら正月休みにハワイを担当し、帰国した途端に病欠になった同僚の代理でトルコに飛ぶことに。
成田でドキュメント受け取り「TOUCH&GO」で急遽、トルコ周遊のツアーを担当、
その週末には日焼け顔でカッパドキアで雪に降られた、なんて経験もありますぜ。

お客さんにとってはそういう点まで想像が届かないらしい、そして「ドコの国が良かった?」という質問が続く。

「ドコの国でもいいです、みなさんがいなければ」といつも口から飛び出そうになるこのセリフを呑み込んでいた。
そう「旅」は仕事で行くものではなく、自分で好きなように好きなところで好きなことをするのが「旅」だ。
ツアコンの仕事を退いた今はその頃の鬱憤を晴らすかのように自分の「旅」を繰り返している、ウラミ節か、おれの旅は。

先の理由でこの国を何度も訪れていたが観光のメインは「旧市街」で「新市街」にはホトンド足を向けたことがなかった。

一度だけ、夕方の帰国便までにフリータイムが生じ、スルーガイドに連れられ、
『イスティクラル通り』に連れてきてもらったことがあったっけ。
あの時買ったハデな色のシャツは今も愛用の品、物持ち良すぎじゃないか、これ。

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そんなこんなで今回はあえて「新市街」の宿を利用することにし、この「Academie Hostel」に転がり込んだわけだ。

所狭しと押し込められた4つの二段ベッドは無人でおそらくみな出払っているのであろう、荷物だけは置き放たれている。
どういうわけかお湯が出ないシャワーで汗を流すと室内にも明かりが点いていないことに気づいた。
ひと気のない昼間は電源を落としているのかもしれない。
とりあえず服をすべて着替え、ロッカーに荷物をブチ込んで、出かけることにした。

ベッドに横になりたかったが、翌朝まで沈み込んでしまいそうな粘着力があったので取り込まれないよう部屋を出た。
いつもの旅の行い、知らない土地に着いたらまずその土地のものを口に入れる、それでその地に染まった気になるのだ。

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下ってきた小高い丘を上がり、『イスティクラル通り』を目指す。

「新」市街といえと建物は古く、通りはごちゃごちゃしていて「新市街」感はかけらもない。
物売りのリヤカーが歩道を塞ぎ、テーブルでチャイを傾けるオヤジが店先からはみ出ていて、まっすぐ歩くことが難しい。

まずは活動資金の確保、両替店を探した。

ホステルで聞いたところ、『イスティクラル通り』の西側、宿を出てまっすぐぶち当たる辺りに両替店が連なっているという。
ニギヤカな通りに着くと夜も訪れるというのに店の照明やカンバンが消えていた。
どうやらこのあたりのエリア一帯、停電のようだ、どうりで電熱式のシャワーでお湯が出ないはずだ。

両替店のレートを確かめながら渡り歩いているとふと丁寧な英語で話しかけられた。

「アナタ、じゃぱにーずデスカ?」

「ですけど?」

「ニホンのお金、見せてくれませんか? 興味があります」

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背広を羽織った小柄な黒人がそういって自分のサイフの中身を見せ、こちらを安心させるかのような素振りを見せた。
あいにくこちらはUS$で旅している身なので日本円の持ち合わせがなかった。

「US$しかないんだ、ごめん」

「US$ですか? ニホンのお札はないですか? ニホンの紙幣に興味があります」

彼は札がギッシリ詰まったサイフの中身を見せながらそう迫って来る、おそらくアフリカ系ニグロだろう。

(はは~ん、こいつ両替サギだな)

親切そうに見せてやたら食い下がってくるので、ピンときた。
遠目に見ていたが財布の中身に詰まっているのはコピーした紙幣のようだった、なにせムダに分厚い。
どうなるのか展開を知りたかったので、少しつき合ってみた。

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「日本のお金、持ってたかなあ、もし持っていたらどうなるの?」

「ニホンの紙幣、興味あります。両替店よりいいレートで換えてほしいです」

(なるほどね。好レートで誘ってニセのトルコ・リラと替えるわけね)

「ごめんね~。日本の紙幣ないや。あ、ねえねえ、一緒にポリスのところ行かない?」

明るく軽くそう言うと表情を変えて去っていった、ひょっとすると「青ざめて」いたのかもしれない。

人混み、騒音、停電・・・、 まったく大都市ってやつは。


「Academie Hostel」はこの場所 ↓ ★こちらにレビューあります

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第二十二夜 Revisit City @Istanbul [Turkey]

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バスは予定より少し遅れ、16:50にイスタンブールのバス・ターミナルに到着した。

座席は2+1という広い配列でしっかり眠ることができたが、9時間ちょっとのバス移動はさすがに疲れる。
車内にはWi-Fiも飛んでいたが、田舎道では異常なほど電波が弱く、遊び程度のものでしかない。
それでも持参してきた文庫本も少なくなって来ていたので、ヒマツブシの一役は買ってはくれていた。

近年、ヨーロッパの長距離バスは「Wi-Fi完備」がウリ、モチロン無料で携帯会社に金を払う必要もない。
パブリックWi-Fiはもはやトイレと同じ公共のファシリティになってますね、こちらでは有料のトイレ多いけど。

バスは11時過ぎに『カプクレ』という国境の町に到着し、ブルガリア出国、トルコ入国を重ねた。
来た時はトランジットだったので、一応、この旅で10ヶ国目を数えることになった。
トルコは5回ほど渡航経験があるので大きな感激はないが、
やっと戻って来たという点と、いつか自分の旅でこの国を訪れたかったという二つの感慨が大きく滲んだ。

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トルコ側に入国するとすぐに郊外スーパー並みの巨大な免税店がお出迎え、トイレ休憩を兼ねてそこに解放されると、
広い建物の中では多くの越境者が買い物に勤しんでいた。
移動で疲れた人を集めているカフェでこちらもコーヒー・タイム、出発前に使ったトイレは清潔で気分が良かった。

あとで調べてわかったのだが、ここは世界で2番に通過者が多い国境だそうで、ゆえに免税店もバカデカイいようで。
ちなみにWeb上にここを『エディルネ』と記しているものもあるが、それは県名のような地域名を表すもの、
さらには世界遺産を有する『エディルネ』という町もあるが国境にはあたらず、国境の町は正確には『カプクレ』だ。

トルコに入ってからもバスは2~3時間に一度トイレ・ストップを織り交ぜながら、ただただ走り続けた。

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市内へ入る渋滞に巻き込まれた形で少し時間を失い、ようやくイスタンブール郊外のバス・ターミナルに到着した。

こちらではバス・ターミナルは通称「オトガル」と呼ばれている。
ラテン系で「アウトブス」と呼ばれるようにローカルの言葉がそのまま生かされている形だ。
北の郊外にあるこのバス・ターミナルは地下鉄の駅名もそのまま『Otogar(オトガル)』、
申し訳程度に「Coach Station」と書き添えられており、M1路線にある。

まずは隣接された地下鉄駅に向かい、US$5だけ両替、手元には10トルコリラがやって来た。
かつて恐ろしいほど「0」が並んだトルコ・リラだが、
約10年前に100万分の1(!)のデノミを行い、煩わしい「0」を切り捨てた。
たしか当時はチャイ一杯が1,000,000トルコ・リラだったような気がする。

改札で宿のある新市街の中心地『Taksim(タクシム)駅』への行き方を尋ね、ホームへ降りた。

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20分ほど走っただろうか、『Aksaray(アクサライ)駅』で乗り換え、M1の終点駅だったので焦りもせず、改札を出た。
少し離れたM2線の『Yenikapi(イェニカピ)駅』への乗換えが必要なのだ。

駅構内から地上に出るとそこには多くの人が行き交い、一気にありとあらゆる喧騒が襲いかかってきた。
旧市街のノイズが出迎えてくれた形だ。

ああ、トルコの街、イスタンブールの街並みに帰って来たんだなあ、という思いがよぎりはしたが、
それ以上に騒音と人混みがすごく、重い荷物を抱える身としては「郷愁」や「感慨」に浸るにはほど遠かった。
この旅で出会った最大の人出に大いに戸惑い、
地方から渋谷のスクランブル交差点に放り出された修学旅行生のようになって気後れしていた。

M2路線はこの年、つまり2014年初頭に開通したばかりの海岸線を走る『マルマライ線』とは接続していたが、
他の路線と繋がっておらず、乗り継ぎがやっかいだった。
そのためM1『アクサライ駅』からM2『イェニカピ駅』まで10分ほど旧市街の繁華街を歩かされる破目に。
(2014年8月時点の話。現在、M1路線は『Yenikapi(イェニカピ)駅』まで延伸している)

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到着時になんでこんなメンドクサイ乗り継ぎをしなければならないチョイスをしたかというと、
あまり足を向けたことがなかった『新市街』に滞在したかったため、
そして空港へのシャトルバス、ミニバスの発着が多い『タクシム広場』近くが帰国時にはラクであるため、
そんな理由から宿を導き、『タクシム広場』に近い宿をブッキングしていたのですね。

大通りを歩きながら時折、ビジネスマンらしき人を捕まえては道を尋ねる。

なにせ乗り継ぎ駅への道案内カンバンは心細い数しかなく、無料の市内地図から導いた方角だけが頼りだった。
それでもトルコでは英語が通じる人が多いので、バルカン・エリアほどの苦労はない。
翻すとバルカンと異なり、地図を広げて思案顔をしていても声をかけてくれる人は少なく、都会の寂しさが漂ってはいた。

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旧市街には似つかわない真新しくがらんとだだっ広い『イェニカピ駅』への階段を降りる。

始発駅なので無人の車両がホームに飛び込んでくる。
ドアが開くと人々は走り出し、奪い合うように席についた、「ここは韓国か」と見間違うような現象でかなりオドロキ。

地下鉄という新しい乗り物がめずらしいのか、はたまた座らなければ料金の元がとれないとでも思っているのか、
地下鉄に乗るたびにその光景は繰り返され、なんともトルコ人らしくない光景を垣間見たようで解せなかった。

ソフィアから座りっぱなしだったこともあって、先ほどと同じような時間をドア脇で立って過ごした。

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人の流れにつづいて『Taksim(タクシム)駅』から地上に出ると広場に放り出された形となった。(写真2)
今度は新市街のノイズがお出迎え、ただしこちらは広場が大き過ぎて、荷物を抱えた身には孤立感がスゴかった。

広場からブティックが並ぶ『Istiklal Caddesi(イスティクラル通り)』を駆け抜ける観光用のトラムの姿も懐かしい。(写真1)
地下鉄の出口番号を目安に地図と照らし合わせ、それより一本北側の『Taksim Boulevard』を進む。
交通量の激しい大通りは広場を頂点として、下りの坂が続いていた。
荷物を持つ身としては下りの道は助かったが、出発時、ここを上がるのかと思うと少しばかり気重になった。

メモっていた『Kalyoncu Kullugu Cd』という宿のある通りの名だけが頼り、
とはいえ『かるよんちゅ・かるーぐ通り』という読みで合っているのか、トルコ語の発音すらおぼつかない。
迷う前に、と大通りにあったパン屋で通りの名を記したメモを見せ、道を尋ねた。

英語は通じなかったが、どうやら3本ほど先の路地がその通りらしかった。

通りの角には道路名のプレートが貼られているが、教えられた3本先の通りは角の建物が工事中だった。
ええい、とクルマが行き交う路地に分け入り、
商店を見つけてはメモを示し、行き交う人を捕まえては確認を取り、地元の人を煩わせながら進んだ。

それらしい番地が近づいてきたので、小さな八百屋さんに問いかけてみる。

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「ああ、そこだよ、カンバン出てないけどね。友達がやっている宿さ」

そういうと3軒ほど先の建物をわかりやすく色で教えてくれ、事なきを得た。
ホステルやゲストハウスは実のところ地元の人には関係がないので存在を知らない人も多いのだ。
宿の知り合いを引き当てるなんて、ちょっとした幸運じゃないか。

カンバンもない玄関をノックすると年配の男性が出迎えてくれた、だが彼は英語ができないらしい。
オーナーは出かけているらしく、おまけに宿は電気が止まっていて、PCの予約記録を確かめることができなかった。 
それでもドミトリーのベッドを割り当ててくれ、ロッカーをあてがってくれた。
18:30、ようやくチェックイン、バスで到着してから1時間半ほどの道のりなので上出来の部類かな。

セルビア・ベオグラードから3日ぶりにまともなベッドを得た。


ソフィアからイスタンブールへ
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第二夜 Fly to Zagreb @Istanbul [Turkey]

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―DAY2― 8月6日

TK53は到着予定の5:00よりかなり早い4:10にイスタンブール空港に降り立った。

コーヒーショップ以外の店は眠りに就いていて、薄暗い感じさえする出発ロビーを進む。
成田で発券してもらったザグレブ行きボーディング・パスを手元に、ラウンジを探した。
深夜帯でやる気のない空港職員を捕まえ「TKのラウンジはどこ?」と尋ねると気のない返事が返ってきたが、
こちらも夜間フライトの寝不足アタマなのでそのことに腹を立てる気にもならなかった。

機内はビジネスクラス・シートだったので寝心地は悪くなかったが、
新作の『DRAFT DAY』を観て、すっかり興奮してしまい、立て続けに3本も映画を観てしまっていた。

この映画は我が仕事でもある『NFL』のドラフトの一日を描いたものだが、
描写が凡庸になりがちなスポーツ映画で、こういう切り口もあったか、と感心させられた一作。
ケビン・コスナー久々のハマリ役だが、題材的に日本じゃきっとヒットしないんだろうな。
これが本来の「ドラフト制度」です、NPBの人たち、キチンと観てね。

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TKのラウンジ『CIP LOUNGE』は出発ロビーから1つ下に降りた階にあった。
受付を済ませ、中に進むとその広さは今まで見てきたラウンジとは比べ物にならないサイズで度肝を抜かれた。

ラウンジというよりもホテル・ロビーかと勘違いするような大きさで、
しかもそのサイズのものがB1、B2の2フロアに広がっていた。
深夜の時間帯なのでラウンジは閑散としていたが、それが余計に広さを引き立てていた。

仮眠できるベッドがある、というのでカウンターに利用を申し出た。

「シャワーは使いますか?」

「お願いします」

深い時間のせいか、スタッフの女性の対応もけだるそうだ。
シャワー・ルームの場所を教えてもらい、仮眠室を開けてもらい、カギを受け取った。

開けてびっくり、扉の向こうには「仮眠」というにはおこがましい立派な「部屋」があった。
日本のビジネスホテルよりはるかに広い「仮眠室」、
寝てしまうにはもったない気がしたが、真っ白なシーツに倒れ込むとすぐに寝入ってしまった。

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ザグレブ行きのTK1053は定刻通り、8:55に出発した。

予定より早く着いたことで「仮眠」というには長すぎる4時間近い眠りを取ることができ、
目覚めにフルーツで朝食を摂り、さらにザグレブ行きの機内でも軽い眠りに就いたので、
「充電」たっぶり状態でクラチアに乗り込める気がした。

10:10、ザグレブ空港に到着。
2時間ほどのフライトだがイスタンブールとは1時間の時差があるので、時計はこの時刻を指すことになる。

見知らぬ国の初めての入国審査にすこしばかり緊張が走るが、
入国管理官が不慣れなのか、隣の管理官に伺いを立てながら審査をしていて、列はなかなか進まなかった。
それでもあまり混雑していなかったのが幸いし、すぐにターンテーブルでバゲージをピックアップすることができ、
手際よく両替を済ませ、市内行きのバス乗り場に向かうことができた。



「ザグレブ・シティへ行くバスはどこ?」

制服を着たポーターのようなオジサンに声をかける、
ザグレブの空港にはクロアチア航空が運航している市内行きの専用バスがあることは調べておいていた。
ついでにいうと到着日、今宵のホテルはイスタンブールの『CIP LOUNGE』から予約を入れていた。
乗り継ぎ便だったのでフライト変更などがあると困るので、あえて直前にブッキングしたのだ。
現地で探してもよかったが、ナイト・フライトの寝不足がどう響くかわからなかったので、
朝目覚めたときにネット予約だけは入れておいたのだ。

「到着後の市内へのアクセス」と「到着日の宿」だけきっちり確保しておけば、旅の不安はかなり消えますぜ。

「その白いバスがそうだよ」

眼の前にあったバスを指さし、教えてくれた。
バス料金30クーナ(クロアチアの通貨。以下Kと表記)をドライバーに渡す。
空港内で間に合わせでした両替がUS$50≒K259,5、
この時期、US$1≒¥100程度だったので、K10≒¥20ぐらい、バス料金は¥600弱か。

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海外旅行で「外貨両替」に頭を痛める人も多いと思いますが、
昨今はよほどの後進国でない限り「日本円」での両替が可能、予めUSドルに替えておく必要はないです。
そのまま現地で「日本円」を「現地通貨」に両替しましょう。

ちなみに「USドル」「ユーロ」が通じる国では予め日本で両替していったほうがレートが良いです。
時間があるときに近所の外貨取り扱いのある銀行で、
あるいは成田空港で両替しても現地よりはいいレートで両替できます。

それよりも忘れがちなのは「千円札をたくさん用意すること」。

外貨両替は紙幣のみ、日本円の最低額紙幣は「千円札」ですので、
これを多めに用意しておけば、旅の終盤に外貨が余ってしまい困ることがありません。
ああっと二千円札は海外流通が少なくメンドウなことになるので避けたほうが無難ですよ。

今回の長旅にあたっては円高時に買い込んであったUSドルを持参。
アメリカ取材にもよく出向くのでUSドルの蓄えは必需品なのでね。
$1≒¥80ぐらいの時に買った$1000が今回の旅の資金、この時のレートだと10万円ぐらい。
一ヶ月の旅が10万で足りるかどうかは歩いてみないとわからないが、
カードもあるし、ATMでキャッシングもできるので困ることはないとの目論見。

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空港バスは25分で市内のバス・ターミナルに到着した。

古びたバス・ターミナルにはバックパックを背負った旅行者が行き来している。
「ああ、旅がはじまったんだなあ」という実感が胸を襲う。
ターミナル内にあった観光案内所で街の地図をもらい、宿の住所を告げ、印をつけてもらった。

「ここまでどれぐらいかかります?」

「トラム(路面電車)なら5分、歩いたら20分かな」

「ありがとう」

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外気温は20度と表示されていた、どうやら雨が降ったらしく、路面が濡れている。
ふふふ、相変わらず到着運がいいぜ、降られることはないのさ、と一人ニヤけ、
気持ちの悪い旅行者になりながら路面電車沿いの舗道を歩いた。

長いフライトで凝り固まったカラダをほぐすにはちょうどいい心地よい風が吹いていた。


Turkish Airlines CIP LOUNGE at Istanbul

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第一夜 Fly to Balkan @Istanbul [Turkey]

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シンガポール現地情報以来、1ヶ月ぶりのブログ更新です。

ローカル・フード食べまくりの滞在だったので、
「7月は気合い入れてテニスでカラダ絞るぜい」と思って帰国したら、
カレンダーが変わるとともに梅雨の残り雨がしつこく、コートに行く日はことごとく雨。

梅雨が明けて、さあ!と思ったら、今度は赤道直下のシンガポールより暑い日々。
雨で萎れて暑さで萎む、という・・・

赤道にほど近いシンガポールでも暑い日で35度ぐらいですからね。
「乾季」のこの時季、彼の地では最低気温が28度、最高気温33度ぐらい。
「雨季」でもあまり気温差はないんで安定というか、一年中同じ感じなんですけどね。
建物に入ればキンキンにエアコン効いているし、
バスなんか窓が白くなるほどなんで暑さもさほどきにならない、
なんなら寒いぐらいですので、旅行に行く方は「エアコン対策」をお忘れなく。

「暑い」「熱い」といわれる東南アジアの気温も湿度も上回っているんだから、
この国の夏ったら、いったいどうなっているんだか。

まあ、その暑い中、テニスはやってるんですけどね。
あとは『Tour de France』観まくってました、夏はやっぱりコレです。
ブログ記事を書く気力は暑さですっかり削がれてしまい・・・

というのも次なる旅は昨年夏の「バルカン半島25日間」、
長いネタなので気合い入れて書かないとだったので、取っ掛かりがね。

というわけで、少しばかり長めの旅路にお付き合いください。
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―DAY1― 8月5日

久しぶりに長い旅に出ることにした。

一ヶ月の放浪はいつ以来だろうか。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-09-23 2008年のヴェトナム縦断?
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-04-08 2007年のポルトガル周遊?
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-01 その前のアンダルシア1週間+モロッコ3週間?

数年に一度、長い旅路に就く習性があるようで、こればかりはどうも「血」のようだ。

などと書くと、生粋の旅人のようで格好良くも聞こえるが、
ただ単に日常生活で積もったわだかまりとか生活習慣とかをリセットしたくなるだけ。
引っ越し、転職、恋愛・・・そういったものでリセットする人もいるかもしれないが、
自分の場合は長い旅路に就き、アタマの中をカラッポにしたいだけなのかも。
あとはおなか周りに貯まった贅肉も。

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夕刻のラッシュアワーが訪れる前、
いつものように神奈川の南の端から私鉄で遠い成田空港を目指す。

地元駅のホームに滑り込んできたのは見慣れた赤い電車でなく、黄色くカラーリングされた車両だった。
特別塗装されたそれは「幸運の電車」などと鉄道会社は息巻いているが、
そんな形で「幸運」を押し付けられても、喜ぶのは写真を撮りたがるような種族の人たちだけで、
日々、沿線を利用する者にとっては大きな感銘はない。

パワースポット? ラッキーストーン?
セドナに住んでいる人たちがみな力に満ち溢れているわけでなく、
石を売っている店員がすべて健康で過ごしているわけではなかろう、
などと辛辣なことを思いつつ、それでもこれから旅をはじめる身にとって「黄色い車両」は悪い気はしなかった。
イワシの頭も信心から、都合のいい占いだけ飲み下すとしよう。

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今回の旅のキッカケは「マイレージ」。
繰り返しこのブログで書いていますが、2014年初頭にマイレージの換算率が悪くなることが判明、
4月のコタ・キナバル http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-09-26
6月のシンガポール http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-11-10
8月にバルカン半島 http://http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-08-12
12月にふたたびシンガポールと http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-06-11
貯まったマイルを思い切って4枚のチケットに還元したわけです。

4枚のビジネスクラス発券の合計は6万+6万+12万+6万マイルの300,000マイル、
カード利用や「毎月ソウル」のフライトで貯めに貯め込んだマイレージを一気に吐き出した形。

Part3となる「マイレージ・フライト」、
行きは成田~イスタンブール~ザグレブ、RTはイスタンブール~バンコク~成田というシロモノ。
クロアチア・ザグレブに乗り込み、バルカン半島の旧ユーゴ・スラビア8ヵ国を巡り、
ブルガリア、ルーマニアを経て、アジアの玄関口・イスタンブールに戻ってこよう、という算段、
トルコは何度も行ったことがあるので、未踏国10ヶ国を制覇しようという企みなわけです。

このエリアは「XXX歩き方」も国別には出版されず、統合版扱いなので、仕事も半分兼ね備え。
現地を歩き回りつつ、ローカル・ネタ拾って、写真も撮って、という目論みも。

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久々の長旅なので、背負い込める大型のバックパックを買おうか悩んだが、
「夏」で服が少なくて済む、という利点から購入を思い留まった。
旅行の後の置き場に困る、という欠点もあるのでね、あの手のシロモノは。

ブログの旅路をたどっていただければわかりますが、
いつもチケットの安い「ロー・シーズン」ばかり旅していたので、夏の「ハイ・シーズン」は久々。
「ああ、夏は荷物少なくていいんだ」とけっこうギリギリになってから気づくアホっぷりで、
元々持っていたリュックタイプの「キャスターバッグ」に「デイパック」をプラスして、
パッキング・チームにすることに決めた。

パッキングの内訳。

Tシャツx3枚(ナイロンタイプの乾きやすいもの・1枚はコットンで寝るとき用)
ポロシャツx2枚(これもナイロンタイプ・捨ててもいいものを)
短パンx1枚(ポケット多めのアーミータイプ・旅行中履き続け、最後は捨てる予定)
短パンx1枚(テニス用パンツ・インナー付でスイミングも可能・寝るとき用)
パンツx4枚(下着ですね・捨てる予定2枚と新品2枚)
文庫本x5冊(普段読めない長編モノを)
バス・ポーチ(シャンプーや洗濯でも使える固形の石鹸など)
コーヒー・ポーチ(部屋で飲めるようコーヒーや緑茶を多めに)

これにTシャツ、ハーフスリーブのシャツ、コットンパンツ、革のデッキシューズという出で立ち。

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あえてシャツを羽織っているのはフライトやバスでの冷房(冷風)対策、
胸ポケットがあるとチケットやマップを入れられたり、と利便性が高い。
コットンパンツは到着後、丸めてバッグの底に仕舞い込み、あとは短パンで歩く予定。
全行程持ち歩くことになるので、軽くてかさばらない素材のものに。
Gパンで旅する人も多いですが、デニムは汗や雨を吸うと重くなるので、オススメしませんぜ。
ニオイがつきやすいし、洗ってもなかなか乾かないのが最大欠点、降られたら最悪。

夏なので最低限の陣容、シャツなどは宿で連日洗濯する覚悟、粉石けんはラッピングした。
シャツ、パンツは古びたものを入れ、旅の終盤に捨てていき、身軽になっていくはず、
ただし土産を買わなければ。
新品はコンパクトにパッキングされているので、そのまま放り込んでしまえるのでラク。

結果、メインのバッグは文庫本が重量のほとんどを占めるという状態。
電子書籍にすればいいのに、という話もあるが、読みたいものが電子化されているとも限らないわけで。
本を読むために旅に出ているような風向きもあるので、いつものようにこいつは必要重量。

17-35mm広角ズームを付けた一眼レフと300mm望遠レンズ(これが重たい)をカメラバッグに入れ、
スマホを持たないのでラップトップPCを、こいつは画像データの保存の必需品。
街歩きの際はカメラバッグ&PCごとサブの「デイパック」にぶち込めば、両手が空いて便利。

とまあ、チームの布陣はこんな感じ。
先進国でない東欧諸国とはいえ、必要なものはほぼ現地で買えるので、最小限のユニットでOK。

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『スター・アライアンス』での発券なので、フライトはトルコ航空(TK)を利用、
成田では同アライアンスの『ANAラウンジ』を使える。
ならばラッシュを避けて、ラウンジでのんびりしたろうかい、ということで、
22:30のラスト・フライトにもかかわらず、電車が混む前に向かってしまうことにした。

さあ『ANAラウンジ』でゆっくり夕食でも摂りましょう。

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アジアを臨む宿の窓から from Istanbul [Turkey]

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8月27日午後10時、イスタンブール・TKラウンジです。

25日間のバルカン半島周遊も完結、
0:40のフライトで帰国の途につきます。

今回、マイレージでのフライトでトルコ航空のビジネスにした、と前述、
イスタンブールのラウンジがホテルのようにすごい、とお伝えしました。
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06

輪をかけて、出国時にも驚きが。

手荷物検査前に搭乗券見せると「専用ゲートがあるからアッチ行け」といわれ、
出発ロビーを端から端まで歩かされたわけですが、
そこにあったのはトルコ航空「C」と「F」専用のX-ray検査場。
誰も客がいないので「行列しなくていいのね、ラッキー」と思ったら、
その隣には専用のパスポート・コントロールまであってビックリ。

パスポートを差し出し、出国手続き完了。



その後ろにあるドアを抜けると、ラウンジがそこにあるという・・・。

けっこうブッたまげシステム、こんな航空会社、こんな空港みたことないですぜ。

これはお金を払う価値有ります、ってマイレージで乗っている人がなにをゆぅ、ですが。
最近、トルコ航空はビジネスクラスのツアーなんかプッシュしてますからね、
視野に入れるのはアリかもしれませんぜ。

さて、バルカンでは前回記したセルビアからコッチ、タフな日々が続きました。

発端はコソヴォからセルビアへ入国できない可能性があるって状態に陥ってから、
モンテネグロ経由ボスニア‐ヘルツゥゴビナ・サラエヴォ行き、となったわけで、
これで日程が奪われ、セルビア以降のブルガリア、ルーマニアがきつくなったわけです。

そこで一考。

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セルビア・ベオグラードから夜行列車でブルガリア・ソフィアへ行き、
昼間街歩きし、そのまま次の夜行列車(あるいは夜行バス)でルーマニア・ブカレストへ、
昼間の時間を過ごし、夜行バスでイスタンブールに入り、夕方までブラついて、
夜のフライトに合わせ、空港に行けば・・・いけるんじゃない、などと思案しておりました。

ほとんどバカみたいな体力勝負の計画です、宿取らないんですから。

まずソフィア行きの列車、3,000円程度と安いわけですが、
まあ、列車が古いわ、ベッドは狭いわ、トイレは汚ねえわ、でけっこうクリビツテンギョウ。
ああ、さっきまでピカピカのセルビアのホステルが恋しや。
しかも寝台に乗っているのは外国人旅行者だけという状態で、
オンボロホステルが夜そのまま移動しているような感じ、それはそれで楽しいけど。

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朝8時、ブルガリア・ソフィア着。

頭もハッキリしないような状態で、着いたらいきなりホームに客引き。
こちらのホームは改札がないですからね、出入り自由なわけで。
バス会社の客引きらしく、次はどこに行く? と降りたばかりの客に迫り来るわけ。

もっともこちらは夜に移動することを決めていたので、
これ幸いと「ブカレスト行きある?」と聞いたら「Wi-Fi付きの快適なバスがある」とのお答え。
寝台列車は懲りたのでここでバスにスイッチすることを決めた。
駅で両替して、すぐにチケット購入、0:30のバスでブカレスト行きを即決したわけです。

通常、客引きは蹴飛ばすんですけどね、彼らへの手間賃が乗せられるから。
バスなら料金も決まっているので、客引きへのキックバックはバス会社が負担するのでOKだな、と。

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一日中、ソフィアの街を観て回り、カフェで暑い時間を凌ぎ、夕食を食べ、
いざバス・ターミナルに早めに向かったのですね、21時過ぎに。
ターミナルのカフェでネットでも繋いで時間つぶすかなあ、という感じです。

道行き、22時までやっているスーパーで朝食など買い込もうとしたら、閉まってる。
おかしいなあ、というか、時間より早く閉めんなよ、とブツクサ言ったりして、
未だ大きなミスに気づいておらず、ターミナルへ。

23時まで開いているはずの荷物預け所のおばちゃんが「時間よ、時間」と、
まだ22時なのに、エライ剣幕で怒ってる。
23時まででしょ、アンタ、とここでもまだ気づいてない。

ターミナルのベンチでPCなど充電しながら、0時を待ち、乗り場に向かったわけです。
ところが発車時間になってもバスが来ない、というか、人っ子一人いない。
青くなって、開いているカウンターに「このバス会社に電話してくれない」って感じで駆け込んだ。

すると・・・。



「このバス、一時間前に出てるわよ」

そう、セルビアとブルガリアの間には1時間、時差があったのです。
てっきりバルカンはみな同じ時間帯だと思い込んでいて、
トルコから1時間の時差と思い込んでいたわけでして・・・

そういえばブルガリアに来てから公共の時計に出会っておらず、
自分の時計しか見てないことにこのとき、気づきました。
スーパーもおばちゃんもキチンとブルガリア時間だったわけで。

ロビーで自分が乗るバスが出るのを待っていたわけですね、このバカは。

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思案した強行日程もご破算、朝一のバスでイスタンブール入りし、
イスタンブールのホステルでゆっくりしましたとさ。

夜行連チャンだとイスタンブール入りがフライト当日朝になってしまうわけで、
そのバスが満席だったら・・・なんて不安もあったのですが、
まあ、ブカレスト行きのチケット代(3000円)ほどをムダにしつつも安全策を取れた、
と考えればいいのかな、というかパーフェクトな負け惜しみ。

最後に大チョンボしでかし、帰国の途に着くわけですが、最後にもうひとオドロキが。

写真1; イスタンブールの新市街からアジアを臨む。こっちはヨーロッパ、あっちはアジア。
写真2; どこの町を訪れても古びたフレスコの数の多さに驚かされた。
写真3; ブルガリア・ソフィアの夕暮れ。路面電車のある街はどことなく情緒がある。
写真4; バルカンでは街なかにかならず水飲み場があり、道行く人を潤していた。




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いってきます! Fly to Balkan [Turkey]

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イスタンブールの空港です、ラウンジにてトランジット待ち。

成田を一番最後に飛び立つ便、トルコ航空TK53は22:30出発予定なのですが、
カウンターでチェックインすると「出発が30分繰り上がりました」とのこと。

成田空港は23時クローズ、
それに合わせ、タイムテーブル上は「22:30」と表記されているのかも。
店じまいされる前になるべく早く飛び立ちたくて繰り上げたのかな。
ディレイよりはよっぽどありがたい。

約12時間のフライトで朝5時、イスタンブール到着予定も、
繰り上がって4時過ぎに到着。
乗り継ぎ便は8:55なので、4時間ほどゆっくりできるかな。

え? どこに行くかって? あ、すみません、本題を記してなかった。

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目的地というか、スタート地点はザグレブ、まずはクロアチアIN。
今回はバルカン半島、旧ユーゴ諸国を中心とした10ヶ国ほどを巡り、
最後はヨーロッパの果てであるイスタンブールにて完結予定。

旅程は25日間、
とはいえ、出発は成田を22時、帰着は朝の6時に羽田着なので、正味は23日ほどですね。

以前、1月末でマイレージの換算率が悪くなる(いわゆる改悪ですね)ので、
コタ・キナバルとシンガポールx2のビジネス・クラス・チケットを発券したことはお伝え済み。
この時、完全にトチ狂って、長い間、行ってみたかったクロアチア行きも発券することを決意。

http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-03-31 おんたいむ@KK
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-06-09 おんたいむ@SIN

どうせなら、ということでハイ・シーズンの8月に入れ込んでみたわけです、ハイ。

実は航空券が高い8月にあまり旅したことないことに、あとから気づきました。
宿探しとか面倒そうだなあ、とちょっと後悔もあり。

もちろんフリーランスの身なので、記事や画像の企画は売り込み済み。
ただし観光局のバックアップやバーターがないので、移動、宿泊はすべて自力。
記事ももちろんデキしだい。
あっちもこっちもどうなることやら。

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『スター・アライアンス』のマイルなので、トルコ航空でクロアチアへ、というわけです。

久しぶりに訪れたイスタンブールの空港は以前と変わらず、古臭いまま。
トルコ航空のラウンジに辿り着くと、たまげるほどデカイ。
お膝元というか、まあ、1社独占の状態なんでしょうけど、
有名ホテルのロビーと変わらない広さ、しかもそれが1階と地階で2フロアありやがる。

『Priority Pass』所有なのでかなりの数のラウンジ観てきたけど、
こんなサイズのラウンジは初めて見ました、たまげた。

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機内で映画を3本も見てしまった寝不足オトコは、早速、シャワーを浴び、
仮眠できるベッドをもらいました。
う~ん、仮眠室もホテル並みの広さでたまげた、たまげた。

『Priority Pass』で使えるラウンジもありますが、そちらは帰りにでも覗いてみます。

それにしても2週間を超える長旅は久々。

2007年のロンドン経由のポルトガル紀行が18日間、
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-04-05

2008年のヴェトナム縦断が17日間、
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-01-17

このところ、US取材でも一週間とかだから、かなり久々の長旅。
しかも未踏の地。

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すでに小型の目覚ましと湯沸しコイルを忘れたことが判明。
コーヒーとティーバッグは持ってきたのに。
8月丸々使ってのこの旅、さあて、どうなることやら。

ネット環境が確保できる宿を見つけたら、現地情報UPしていきます!


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