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第八夜 Disappointing Things @Split [Croatia]

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―DAY8― 8月12日

フロントでコーヒーをもらい、昨夜買ったパンをそいつで流し込み、カンタンな朝食にした。

湖散策と宮殿迷子のツケとして、両足に筋肉痛という枷が残っていたが、
あさイチでバス・ターミナルへ向かう気になっていたのはこの街への興味を失ったからかもしれない。

昨夜1時前まで歩き回り、行楽地と化しているこの街がどことなく肌に合わないことがわかった。
こればかりは個人的な好みというやつで、宮殿内の路地や店は情緒に溢れ、写真の枚数も進んだのだが、
その街に溶け込む気分にはなれなかった。

自然溢れる湖からやって来たギャップに戸惑ったか、
あるいは同じ海岸沿い、同じ城壁の街ながら長居したくなったザダールとの客層の違いに戸惑ったか、
深夜の街歩きの最中、すでに次の街に向かうプランが頭の中を占めていた。

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バス・ターミナルへの道行き、数ある両替店のなかから、レートのいい店で両替を済ませ、
ドゥブロヴニク行きのチケットを購入、13:00発のバスは125クーナ也、これで次の道のりが決まった。

一応、午後発にしたのは午前中にこの街の昼間の顔を見て回り、ランチを済ませてから発とう、という企み、
5時間のバス移動なので、暗くなる前に次の宿に辿り着けるだろうという算段も重なった。

実は次の宿を決めていなかった。
もはや有名観光地でもあるドゥブロヴニクはネット上にあまりいい安宿が転がっておらず、困っていた。
こうなったらパックパキングの原点に戻り、現地で安宿探し、
クロアチア式の民泊でもある『SOBE』に潜り込んでもいいかな、と考えていた。
ブッキング・サイトにあまりに安宿情報がないため、現地に行けば安い宿が見つかりそうな気がしており、
週末でもないのでそれほど切迫してもいなかった。

このあたりは一人旅の気楽さでもあり、いい加減さでもある。

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つら~い首・肩のコリに。【ファイテン公式】

今日もカラリと晴れ渡り、空は無制限に青い。
フェリー・ターミナルではクルーズ船に乗り込むためか、あちらこちらに行列を成していた。
浮き輪や水鉄砲を手にした子供たちははしゃぎ、サングラスをした大人たちは大きな荷物を抱え、
それぞれが船旅に備えている。

振り返るとこのクルーズ客たちや夜、クラブでハメを外す若者たちといった、
ウキウキと旅に来ている人たちがこの街の旅行者の「層」、こちらとでは旅の毛色が違ったのだ。
この街が悪いのではない、国内旅行かヨーロッパのバカンス客かわからないが、
ここはそういう「旅」で訪れる街なのだ。

宿のすぐそばには小さな魚市場があった。

街の真ん中にある地元の人御用達の市場には近場の海で獲れたであろう海産物が並んでいて、
鮮やかな色合いがどれも美味しそうに見えた。
写真を撮らせてもらいながら店先を眺めていると「おいしいよ、買っていきな」と気さくに声をかけられる。
あるいはファインダーを覗きながら、ヨダレを垂らしていたのかもしれない。

買いたいのはやまやまだったが次の宿にキッチンがあるかもわからず、
生ものをブラ下げて歩くのはリスキー過ぎた。

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『Dioklecijannova Palace(ディオクレティアヌス宮殿)』は、
東に『Srebrna Vrata(銀の門)』、西に『Zeljezna Vrata(鉄の門)』、
北に『Zlatna Vrata(金の門)』、南に『Mjedena Vrata(青銅の門)』(写真3)
という4つ門に囲まれていて、
どこから入っても昨夜、賑わいを見せていた『Peristil(ペリスティル)』と呼ばれる広場にぶつかる造りだ。

海に面している『青銅の門』から城壁内に進むと宮殿の地下が広がっている。

外は40度に近いというのに石造りの内部に入ると冷やされた空気が心地よい。
ここがワイン倉庫として利用されているのも頷ける。
涼やかな通路の両脇には土産物屋が並び、絵葉書や置物といったお決まりの品が出迎えてくれていた。
とはいえ、午前中のこの時間、まだ店員が来てない店や開けただけの土産物屋がほとんどで商売っ気はなく、
熱さから逃れてきた観光客を急き立てるような雰囲気もないのが心地よかった。

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そのまま『ペリスティル』に向かって進むと『Vestibul(前庭)』と呼ばれる小さなホールに出会う。

かつての玄関であった場所は円形の吹き抜けが特徴的だ。
「写真撮ってもらえませんか?」と家族連れに声をかけられる。
こういう場所では欧米系だろうが、アジア系だろうが、仲間同士の記念写真に没頭している。

すまなそうに声をかけてくるグループがホトンドで、
こちらとしては「よくまあ、このヘンな一人旅のアジア人男性に声をかけてきたものだ」と歓迎の意を示し、
「いいですよ」と明るく丁寧に対応することにしている。
こちらが一眼レフを手にしているので、ちゃんと撮ってもらえる、と目論んでのことかもしれないが。

撮られるほうは気を使ってか、代表者がカメラを渡してくるが、
たいがいは仲間内にはもう一人二人、撮ってもらいたい人がいて、言い出せない素振りを見せるので、
「そっちのカメラも撮りますよ?」と声をかけると嬉しそうに笑みを浮かべ、カメラを預けてくる。
その人たちは心配事が消えたかのように満面の笑みで写り込むことに没頭しているのがまたおもしろい。

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デジタル・カメラの普及率というやつは恐ろしいもので、
時にはこちらの手元には4~5台のカメラがやって来ることになる、フィルム時代にはなかったことだ。
それらを首にかけたり、手首を通したりして、落とさないように段取りし、
「ワン、トゥ、スリー!」という合図をそのグループの国の言葉で言ってみたりすると、これまたウケがいい。
「い~、あ~る、さん!」なんて口にすると中国人グループはゲラゲラ笑い出してくれるが、
彼らの笑顔がどう写ったかまではしらない。

これもまたツアー・コンダクター時代に培われた手腕、
有名スポットとなると記念し撮影したがるお客さんたちを並べ、
10~15台のカメラを預かり、次々撮りまくる、なんて芸当を繰り広げていたっけ。
国内旅行だとよくある「集合写真販売」なんてのは海外ではあまりないからね。

円形の天窓の下、撮影会を繰り広げていると揃いの衣装を身に着けた男たちが現れ、歌いはじめた。

石造りのドームに音が良く響く。
観光地ではあるものの、生の音楽に浸れるのは格別だ。
その街、その場所に合った伝統音楽、民族音楽となると力者であるこちらにも一塩の染み込み方をする。
チップ目的の大道芸かな、と思って耳を傾け続けていて、いくらか投げ入れるかな、
どうやらCDをセールする地元ミュージシャンのようだった。

路上ミュージシャンに聴き入った場合や大道芸人と写真を撮る場合はそれなりのチッピングが必要ですぜ。

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「そろそろチェックアウトしてくれない?」

11時ごろ、シャワーを浴びるつもりで早めに宿に戻ると美人スタッフの耳を疑うような言葉に驚かされた。

「チェックアウト時間は12時だろ?」

こちらもちょっとケンカ腰だ。

「そうなんだけど掃除が進まなくて」

(おいおい、それを客に言うかよ)

彼女の言葉を聞き流し、部屋で着替えを手にし、シャワー・ルームを使った。

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午前中の汗を流し、荷物を詰めて、チェックアウトし、バゲージを預かってもらい、
ランチに出向こうと考えていたのだが、一気に嫌気がさし、
すべての予定をシャワーで洗い、リフレッシュしてしまうことにした。

開業間もない新しい宿、ということでこのホステルを目指してやって来たのだが、
働いているスタッフは軽い感じのニイチャンとネエチャンたちで、しかも頻繁にスタッフが出入りしていた。
擦れ違った2~3人のオネエチャン・スタッフはどの女性もモデルようにキレイで驚かされたが、
こういうビジネスとは思えないほどの無愛想さで最後には上のセリフが飛び出した、というわけだ。

カリカリしてもしかたがない、タップリと時間をかけて荷物をまとめ、ギリギリにチェックアウトした。


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