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第十九夜 Former Capital of Jugoslavija @Beograd [Serbia]

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―DAY19― 8月23日(帰国まで7日)

今朝も晴れ渡り、部屋がある2階のテラスには眩しい光が差し込んでいた。

昨夜は旧市街をくまなく歩いてみたが、ニギヤカな観光客に押され、
写真が撮れなくなる日没にも追われ、夜の帳の訪れとともにトロリー・バスでやって来た道を戻った。

宿に近い商店街で夕食を取れる食堂を探したが、それらしい店は閉まっていてシャット・アウト。
金曜なのでモスリム系だとすると「休養日」にあたるのかもしれない。
結局、大型スーパーにあったベーカリーでミートパイとチョコタルト、そして熱いコーヒーを買った。
この時点で食欲よりも疲労が勝っていたが、
それらを胃袋に押し込むことでなんとかコールド・ゲームを避け、ベッドに潜り込んで長い一日を終えた。

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早起きして駆け足で巡った旧市街にあらためて繰り出すことなどに思いを駆け巡らせてはみたものの、
朝になってもポドゴリツァのバス・ターミナルの夜明かしと長距離移動の疲れはタップリ残っていて、
広くて清潔なベッドが出かけることを許してくれなかった。

嫉妬深いベッドで放電し過ぎた電池をシッカリ充電することに決めた。

たっぷりの充電を終えると今度は胃袋が放電状態になっていた。
午前中の日差しが眩しいテラスにあったテーブルで昨日の残りのチョコタルトを頬張り、ささやかな朝食。
熱いコーヒーを飲みたかったが、下に降りてお湯をもらうために声をかける気にはならなかった。
一度崩れた信頼は取り戻せないのだよ、ベイビー。

11:00までベッドに身を委ねた後、無表情なオーナーにカギを戻し、
こちらも無感情に宿代30マルカを支払うと無感動のままチェックアウトした。

11:50の『ベオグラード』行きのバスに乗るため、ほど近いバス・ターミナルまで歩き、窓口でチケットを買う。

「次のバスは12:30、40,5マルカよ」

昨日、到着時に尋ねた時は「ベオグラード行きは11:50」といわれたのだが、
あるいは今日が土曜日なのでダイヤが異なっていたのかもしれない。
いずれにしろ次のバスは12:30らしいので、40,5マルカでそのチケットを購入し、
隣接のカフェで熱いコーヒーを頼み、バスを待った。

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いつものようにバスは定刻通りに出発した。

今回は久々、「荷物代金」=1マルカを取られた、バスはキレイな新型だ。(写真5)
途中の町々のターミナルに止まりながらバスは走りを重ねる。
ターミナルが「トイレ休憩代わり」になるのだが、この国のバス・ターミナルのトイレは有料、
手元に「マルカ」の小銭が残っていたので問題ないが、旧ヨーロッパのスタイルが少しばかり煩わしくあった。

バスは景観が美しい峠を走り続け、
16:05、『Zvornik(ズヴォルニク)』のバス・ターミナルで停車、濃い緑色の川では釣りをしている人が多い。(写真6)
ここで客を拾うとすぐにボーダーが登場、まずは「ボスニア=ヘルツェゴヴィナ」の出国手続きだ。
16:15、続いてセルビア側へ、遠回りしてきた身としては入国できるか少しばかり不安になりながら手続きを待った。
16:35、その心配もどこ吹く風、事も無げに『Servia(セルビア)』入国完遂、バルカン半島8ヶ国目を数えた。

17:15、セルビア最初の町に停車、多くの客が降りていく。
18:00、カフェ・ストップ(ここのトレイは無料ね)、
20:00、キッチリ定刻通り、セルビアの首都『Beograd(ベオグラード』に到着した。

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大きな街で出迎えてくれたのは激しい雨で、暗い空には頻繁に稲光も走っていた。

降ろされた場所は雨宿りする屋根幅が狭く、待機の客は肩を濡らしながらバスを待っていた。
到着時の儀式と化している次の街への「バス時刻」と「料金」を尋ねたかったので、
叩きつけてくる雨におかまいなく屋外にあったチケット窓口に張りつくと、
1ブロック南側の『ベオグラード本駅』に隣接したバス・ターミナルへ行け、といわれた。
ここは『ラスタ社専用のバス・ターミナル』らしく、他社のバスは別のターミナルらしいのだが、
到着時点ではバス・ターミナルなんてものがいくつもあるとは思えず、
不可解な状況と不愉快な天気に出くわし、少しばかり戸惑っていた。

アドバイスをもらったものの、前が見えないほど落ちてくる雨には白旗を掲げるしかなく、
人々が雨宿りしていたカフェの軒先で同じように肩を並べ、荷物を下ろし、濡れたシャツを絞り、着替えた。

30分ほど待ち、小降りになったところで鉄道駅に近いバス・ターミナルに向かった。

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翌日のバス情報を尋ね、値段を教えてもらい、時間をツブしてみたがまだ雨は止みそうにない。
ただ待っているのもバカらしかったので、カフェで軽い夕食にするかと、その場で$10だけ両替した。
手元に857ディナールがやって来たということは、1ディナール≒1,2円ほどかな。
まあ、こういう状況ではレートは気にしていられないからね。

「ズブ濡れだけどいいかな?」

アタマから水を滴らせ、濡れたバッグを背負った身でカフェに入り、尋ねた。

「ダイジョウブ? タオルある? 大変ね」

「タオルなら持ってるから座ったら使うことにするよ」

どうやらズブ濡れの客でも受け入れてくれる心優しいカフェらしい、
髪からポタポタ落ちる水滴を見て笑われはしたが。
サンドウィッチとカプチーノを頼み、席に着き、バックパックからタオルを取り出し、水滴を拭いた。
その後、長っ尻のイヤな客と化し、小一時間をカフェで過ごす、時折、外の様子を眺め、雨が止むのを待ちつつ。

水も滴るナントカからはほど遠いだろうが、スタッフのおばちゃんたちは閉店前の片づけをしながら笑顔で送り出してくれた。

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雨はウソのようにピタリと止んでいて、石畳の路面が美しくキラめいていた。
ベオグラードの街は小高い丘にあるらしく、街の中心を目指して歩くと緩く長い坂が続き、
荷物を背負っている身としてはシンドイ道のりが続いた。

目指すホステルはまさに街のど真ん中にあった。
「Downtown Central Hostel」の名のとおり、予想を超えるロケーション、本当に街の中心なのだ。

今回の旅は「新しい宿」を狙うか、「バス・ターミナルそば」を狙って泊まっている。
そうなると「新しい」ことを優先した宿を選んだ際はあまりロケーションを気にしていなかったのだ。
ヨーロッパに於いて街の「中心」にあるホステルやゲストハウスは古くから営んでいるものがホトンドだ。
新規、新設、新鋭の安宿はどうしても町外れのロケーションを強いられるわけですね、後発なので。

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ガードマンがいるオフィスビル、古いタイプのリフトで上階に上がり、
扉を開くとまぶしく新しいホステルが出迎えてくれた。

「すごいキレイですね」

世間話をしながら、名前を告げ、予約番号とパスポートを差し出し、チェックインの手続きをしてもらう。

「この6月にオープンしたばかりなんですよ。
 お、日本の人? この宿初の日本人ですよ」

「それは光栄です。それにしてもこんな街の中心でこんな新しくてキレイなホステルなんてオドロキです」

新しい宿を狙ってブッキングを重ねているので「初めての日本人」と言われるのは何度目だろう。
そろそろ星印か勲章でももらえるかもしれない。

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「雨、ひどかったんですね、だいぶ濡れたみたいですね。ここだと外の様子がわからないんで」

「はい、実はアンダーウェア(下着)まで濡れてます」

そんな告白をすると互いに笑いが漏れた。
21:30、ようやく今夜の寝床にたどり着いた、バスを降りてから一時間半が経過している。

なにはともあれ、入れなかった「セルビア」に入国し、「ベオグラード」にいることは確かだった。


サラエヴォからベオグラードへ
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